野崎家は江戸時代後期に入浜式塩田で財をなして「塩田王」といわれ、藩から苗字帯刀を許される大庄屋になりました。国の重要文化財である広大な屋敷や、貴重でめずらしい物も多い塩業歴史館などを見て、お茶も味わえる(別料金)という、とてもオススメな観光地です。私は何度か訪れる機会があったのですが、いつも人と一緒だったので、落ち着いて写真が撮れていません。長屋門がいきなり斜めになっています…。
確か、この正面あたりに殿様専用の門があったはずです。
大広間。まるでお殿様の家です。そういえば、野崎家で初めて、水琴窟(すいきんくつ)というものを知りました。手を洗ったりすると、その水が地下に作られた空洞に一滴ずつ落ちて、きれいな音が聞こえてくるというものです。これも撮影せず、無念。
蔵の中でも展示が行われたりしています。手前は、近現代に続く野崎家の当主に関する展示。その他、ひな祭り人形の展示が行われていたりします。
庭も広いです。これまた全く写真に残していないのですが、生活の場や、使用人の仕事場なども公開されています。
裏に石垣がめぐっており、遊び心で扇形の石をはめ込んでいます。写真は以上しかありませんが、美しい日本のお館をゆったりと巡ることができます。また、塩業歴史館ではクイズを楽しんだり、超巨大な岩塩のかたまりを見たりできます。
1892(明治25)年に、初代・野崎武左衛門(1789~1864年)さんを讃えるために、庭園と記念碑(オベリスク)をつくったものです。野崎さんの名前は、味野村と赤﨑村の浜に塩田をつくり野崎浜と名付け、自分の名前も野崎と変えたものです。
かつての野崎浜・東端にあたり、船着き場がありました。写真は1863年に建てられた野崎浜灯明台です。製塩業はいまもナイカイ塩業株式会社として続いています。
- 2013/02/28(木) 19:37:54|
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