どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

二宮忠八飛行館(まんのう町)

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 二宮飛行神社です。国道32号線沿いの、JR琴平駅と讃岐財田駅との真ん中あたりです。二宮忠八(1866~1936年)さんが神職の資格をとって、ニギハヤヒノミコトを祭り、航空殉難者の霊を合祀するために京都の自宅につくったことに始まります。

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 といっても、宗教家としてよりも、世界で最初に実際に飛んだかもしれない飛行機を考えた人として有名です。世界に誇れる話として、国定教科書にも描かれていた人物です。

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 「二宮忠八飛行館」(まんのう町追上358-1、「道の駅空の夢もみの木パーク」と併設)の隣に、忠八さんの像と神社があります。なぜこの場所かと言うと、忠八さんが23歳のとき、丸亀歩兵十二連隊の看護手として、演習でこの地を通り、この樅の木峠で昼食休憩しました。そのとき、滑空するカラスを観察して、水きり石の原理と比較していたとき、初めて、飛行機の原理を考え始めたからです。角度や気流と揚力などについて、かなり、細かい観察や計算が頭に浮かんだようです。

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 丸亀練兵場で初めて飛ばした模型、カラス型1号機。

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 なぜ、こういう才能があったのかというと、12歳で商人だった父親(祖先は武士)が他界してから、苦労して働きながらも学問を積んだからです。また、おじの薬種商で働いたり、測量の仕事にも携わり、いろいろな学問を身につけました。子どものころに作った立体的な凧はよく売れたそうです。

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 忠八さんは昆虫の飛び方も詳しく研究しました。これは玉虫型飛行機です。

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 実際につくった模型は全長2mで、動力はゼンマイでした。

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 先の模型は、1985年に科学技術庁が「つくば万博」で展示したものです。
 さて、忠八さんの研究はどうなったのかというと、陸軍に再三にわたり上申するも却下されたのでした。もちろん、発明で食べてはいけないので、大日本製薬株式会社に入社しました。そこでも才能を発揮して、常務取締役になりました。その後も、石油発動機を動力とする飛行機を設計して、開発研究を陸軍に上申しましたが、これまた、再三の上申が却下されたのでした。
 そのうち、1903年にライト兄弟が初飛行を成功させました。その結果、日本でも研究がされることになったのですが、その中心にいたのは、忠八さんの上申を却下した人でした。運が悪いことに、会社に不正経理が発覚し、上司としての責任をとって損害を賠償したうえ、会社を去りました。

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 忠八さんの書です。
 その後、自営の会社が軌道に乗りました。と同時に、彼の業績に光が当てられ、かつて彼の上申を却下した長岡中将も彼に詫び、「帝国飛行」という機関誌で忠八さんの業績を紹介し、賞賛しました。こうして、日本中にその名が知られていくようになりました。

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 飛行館には、その他にも航空機の歴史が模型で展示されています。南北戦争のときの熱気球、リリエンタールのグライダーです。

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 飛行船ヒンデンブルク号、第一次世界大戦当時のオーストリアの軍用機、ダ・ヴィンチのヘリコプターです。







  1. 2013/02/02(土) 22:25:02|
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丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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