どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

おいり

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 「おいり」という甘いお菓子です。香川県西部(西讃)で、結婚式のときご近所に配られていたものです。昔は紙の袋に入れて、一番上に平たいやつが2枚入っていました。いまでは、こんなふうに普通に売っています。中は空っぽで、食感はふわふわ。すぐ溶けます。

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 容器もいろいろ。一見、工場かなんかでしゅっとできそうですが、手間のかかる手作業です。主な原料は餅米です。詳しくは四国新聞社のHP「21世紀へ残したい香川」に載っていますので、ぜひ、見てください。意外な作り方で、職人技が必要なのがわかります。
 県立文書館主催の近現代史講座で、講師・秋山照子さんの近世~近代への「婚礼儀礼」に関する講義で「おいり」が出て来たので、ちょっと紹介したくなりました(何でも記録したがる人間なので、写真はこれまでに撮っていたもので、このために用意したわけではありません)。講義の内容は、特に近代になってからの、お金持ちさんの結婚式での供応食の中身を詳細に分類・検討したものです。お招きする人々を階層によって分け、1週間にもわたって供応するという豪華さ・・・。で、食事(+酒・肴)や食器、みやげの中身が、(6~8の)階層によってあからさまに区別されています。その量たるや半端ではなく、差異化をはかるといっても、材料は一括購入なので、そこにいろんな工夫が凝らされたりします。
 配布された資料で、土産ものの中に「煎物」「いり米」という名で、「おいり」がありました(その他のお土産は、人形とか、墨・筆・鉛筆…など)。「おいり」は3石とか、6石とか準備されていました。といっても、お米が3石とかではなく、「おいり」そのもののことです(石はご存知のように、重さではなく量を表す単位です)。



  1. 2013/07/17(水) 18:32:07|
  2. 信仰・民俗・伝統など
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コメント

暑中お見舞い申し上げます

暑いです。
よくひまわりを見に行かれましたね。
私は同日?、また志度寺を訪れました。
当日、旧6月16日は 例の海女さんの命日で年に一度の本尊御開帳日でもありました。
以前 話にのぼった竹生島のこととか(本当に目線が追いかけてくるのだそうです)
本尊が霊能者によって鑓かんな一本で彫られた珍しい観音様であるとか、入り口の仁王さんは東大寺のものの習作であるとか 説明していただいたお坊さんが近所の六万寺さんからの出張であるとか(若いのにすごく行き届いた方でした)志度寺は もともとは死渡寺 だったとか 明日は文化庁の偉い方が来るとか
聖俗とりまぜて 楽しいひとときでした。

岡山の信者さんからのお供え物の桃をわけていただいて帰ってきました。帰宅後 友人のメールで源内さんが秩父7番の設立に関わってると教えてくれて 調べてみると そちらでも海女の珠採りのテーマで欄間を作っていました。源内資料館は休館日だったので また志度に行くはめになりそうです。
 

おいリ なつかしい響きです。
子供のころはてんきあめだときつねのよめいりや、、とかいってはしゃいだものです。
そういえば同級生においりやさんの娘さんがいました。

県立文書館の近現代史講座、、面白そうですね
明治維新で禁止された風習も多いらしく、失われてそのままなのは残念なことです。一時はお相撲さんまで断髪したそうです。
歌の文句みたいに 探し物は何ですか状態ですね。
毅然とした大人になれないのは そのへんもあるのかもしれません。

その点おいリのように食べ物は根強いのかもしれません。

猛暑ですので、どうぞお気をつけください。


 
  1. 2013/07/18(木) 19:34:02 |
  2. URL |
  3. かこのはな #-
  4. [ 編集 ]

コメント、ありがとうございます。

 いつからか体へのダメージが「時間差攻撃」できます。トシでしょうか。暑い時でも、そのときは「まあ、こんなもんでしょ」と思っていて、夜になって頭痛がしたり…。
 志度は伝説が生きてるんですねー。田宮坊太郎さんも昔のように盛り上がらないかなー。(六万寺も有名な寺ですが、お寺の交友関係?ってどうなっているんでしょう。)
 志度の伝説が、地元出身の有名人・平賀源内さんを介して遠く秩父のお寺に描かれているというのが、びっくりです。源内さんは鉱山開発(必ずしもうまくいってないようですが)などでいろんな所を回っているので、その関係だと思います。伝説そのものは古くから謡曲になっているので、全国に知られてはいたはずですが、欄間に描かれたものが源内さん経由という、由来がはっきりしているところに惹かれました。「へーーーーー!!!」ボタンを押しまくりです。源内さんの新たな一面を知りました。
 おいりやさんの子ども、きっと、うらやましがられたことでしょう。私が子どものころは、お菓子屋さん・おもちゃ屋さんに生まれたかった人が多いと思います。いまでは「~屋さん」というもの自体が弱小勢力になってしまいました。社会全体が複雑で高度になったため、個人はみなロボットのお釈迦様の手でもてあそばれているようです。何もかもが出来上がり過ぎていて、メニューを選ぶだけみたいな。現代社会は個人が見えにくいという意味で、ある意味、人類昆虫化時代なのかも…。案外、過去の遺物みたいな人間が、ヒトとして進歩的なのかも…。
 話が脱線しました。
 水不足の心配はとりあえずないようでホッとしましたが、暑い日が続きます。おからだにお気をつけください。

 

  

  1. 2013/07/19(金) 09:04:14 |
  2. URL |
  3. 犬の知人 #-
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Author:犬の知人
丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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