どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

気になる言葉「内外」

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 高松市の南新町商店街にある、フルーツ大林さん。看板にもある通り、最初はバナナ問屋だったそうです。昔は、青いバナナを問屋で熟成させて出荷したそうで、そのための技術がいったそうです。私が写真を撮らせていただいたのは、「内外新鮮果実」という言葉にピンとくるものがあったからです。お店はいつから営業されているのですかとお尋ねすると、戦後になってからということでした。

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 以前のブログに載せた『丸亀商工案内』(1938年)の広告ページです。左の重元商店さんの広告に、「内外果物」とあったのを思い出したのです。また、「台湾バナナ」という言葉も見られます。台湾は、日本の最初の植民地でした。「内外果物」というのは、文字どおりには「国内外」という意味ですが(そういう意味もあったのでしょうが)、もともとは、むしろ、「内地・外地」の意味が強かったんじゃないでしょうか。「外地」というのは、武力を背景に日本が進出した植民地・租借地・その他のことです。
 先の、大林フルーツさんは戦後に始められたそうですが、バナナ(戦前はバナナといえば、台湾バナナ)問屋から始められたということで、戦前から看板などに書かれていた言葉が自然に使われたのではないでしょうか。

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 重元果物店の建物(1923年~)は今も残っています(国の登録有形文化財)。

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 これまた、以前紹介した善通寺市の熊岡菓子店です。創業1896年で、建物や菓子のケースは1913年のもの。

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 日露戦争の携行食開発から生まれたという、おそらく、硬さ日本一のカタパンで有名。

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 レトロな菓子の袋。

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 そしてここにも、「内外砂糖」という言葉。砂糖もやはり、戦前は台湾からたくさん「輸入」(カッコつき輸入)されたもの。どうも、内地&外地の砂糖という意味のような気がする。もしかすると、そういう砂糖会社の名前かもしれない。戦前の企業名に「内外…」というのがけっこうあるようだから。ネットで検索すると、ウィキペディアに「新内外綿」という会社のことが載っており、戦前は有力な在華紡(ざいかぼう、中国に進出した紡績会社)であったようだ。
 ちなみに、国会図書館のネット・サービスで、戦前の辞書をひも解いてみたが、「内外」という言葉は載っていませんでした。気になる……。


  1. 2013/08/20(火) 20:41:58|
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丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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