
東かがわ市伊座にある「森権平(もりごんべい)」さんの墓です。森権平さんは、羽柴秀吉さんが四国に派遣した仙石秀久さんの武将(兵隊を率いた人)でした。秀吉さんが賤ヶ岳(しずがだけ)の戦い(織田信長さんの後継者の地位をめぐって柴田勝家さんと戦う)の直前で、まだ、小牧・長久手の戦い(徳川家康さんとの勢力争い)もその後のことで、その地位が確立していないときのこと。四国は長宗我部さんの力が強く、これを牽制する目的でしたが、このときは、仙石さんは戦いに敗れ、淡路島・小豆島に引き返しました。森権平さんは退却のとき殿(しんがり)をつとめて、討ち死にしました。若武者の死を悼んで、地元の人がお墓をつくったそうです。

右にお墓、左に庚申さんがまつられています。

湿田に足をとられているとき、討ち死にしたそうです。

森権平さんのお墓。

庚申さん。三猿が記号っぽい。

向かいにある森権平庵。足腰の神様として祭られています。巨大わらじは2013年12月、地域住民によって半世紀ぶりに新しく製作されたそうです。
ちなみに、仙石氏は近世大名として生き残っています。また、賤ヶ岳の戦いや小牧・長久手の戦いなどのときには、地方大名も敵味方に分かれています。やはり、秀吉さんの勢力が大きかったようです。
- 2014/03/12(水) 08:40:17|
- 史跡・文化財など
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