どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

玉泉院の西行庵(善通寺市)

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 西行さんが崇徳上皇の霊を弔うために白峰に向かったのち、善通寺に滞在したことは以前にも紹介したばかりです(吉原町の西行庵)。善通寺の末寺・玉泉院(ぎょくせんいん)にも西行庵があります。写真は総本山善通寺の南の道ですが、このお店の横を少し南へ入った所に玉泉院はあります。

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 玉泉院に入る手前にあり、まず目に入るのがこちらの井戸。「玉の井」という名でよく知られているようです。空海さんが自ら掘った井戸で、本尊の阿弥陀如来に水をお供えしたそうです。

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 説明板には西行さんの歌があります。「岩に堰(せ)く 阿伽井(あかい)の水の わりなきは 心すめとも 宿る月かな」。仏様にお供えするための井戸の水。岩に囲まれたその水を覗くと、とても美しかった。心を澄ますように月が宿っている。

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 こちらが再現された西行庵です。

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 さて、こちらは善通寺の仁王門。香川県立ミュージアムの「空海の足音 四国へんろ展」(10月18日~11月24日)のために仁王さんが運び出され、現在はお留守です。ずっと江戸時代の作と思われていたのが、最近、1370(応安3)年の作だと分かり、にわかに注目を集めました。とはいえ、1976年のお寺の宗報に記述があるのが分かって、その他にも裏付けをとったということで、少し複雑な気持ち。1976年というと最近の話で、当時の文化財関係者のアンテナがゆるいとしか思えない…。今回、気付いてくださったミュージアムの方、偉い!!!
 門に貼られていた梵字をあとで調べたら、向かって右が「阿(あ)」、左が「吽(うん)」のようです。日本史オタクの私は、フト仁王さんの代表作、東大寺南大門金剛力士像の阿形・吽形の配置がこれとは逆なのを思い出しました。あれっ、善通寺は大丈夫なのかと思って調べて見ると、どうやらこちらが大多数のようです。特に決まってないということのようです。さらに調べて見ると、阿吽は(あいうえおじゃなくて)サンスクリット語の最初と最後の字をあらわすそうで、ギリシャ語でいうα(アルファ)からω(オメガ)みたいなもので、「全て」、つまり、宇宙の全てを意味するようです。
 さらにさらに脱線すると、昔は字を右から書いたから、右から阿・吽じゃないの、ということにはなりません。戦前の右から書かれた文字は、タイトルや額などに限られ、数少ない横書きの書物では江戸時代からちゃんと左から右へと書かれたようです。タイトルなどの文字は、縦書きで1行1文字なのだそうです。

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 仁王門の前に咲いていました。

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  1. 2014/08/16(土) 11:33:06|
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Author:犬の知人
丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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