どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

与北茶堂(よきたちゃどう)跡(善通寺市)と宝光寺(丸亀市)

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 以下、解説は『与北町史』(与北長寿会、1988)によります。
 与北茶堂は、丸亀金毘羅街道のほぼ中間点にあって、一番大きな茶堂(5間×4間)だったそうです。内部は土間で、腰掛に座るようになっていました。お年寄りのボランティアで成り立っていました。中では湯が沸かされていて、旅人がお茶を飲んだり、お弁当を食べたりしたようです。旅人は1厘置いていくのが慣例でしたが、払わなくてもよかったそうです。また、ワラジや菓子類などが売られていて、とても安かったそうです(実費?)。

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 街道で最大の奉献石灯籠。

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 大坂(明治までは「大阪」ではなく「大坂」)、繁栄講。

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 手水鉢も当時のもの。「施主二代目阿波屋太兵衛」とあります。

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 文政11年に大坂繁栄講によって寄進されたが、昭和21年の南海道沖地震のため倒壊。昭和45年、地元有志と市によって復元された。大阪教育大学・理学博士、位野木寿一撰文・・・・・と書かれています(要旨)。

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 石の橋も当時のもの。

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 駒乗石。婦人子どもが馬に乗るための台。「備中 嶋屋仙二郎 早蔦」。

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 「作州津山船頭町 高松屋 虎蔵 金 六十一回参詣 天保十三壬寅」

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 丁石「丸亀入口迄 是より 七十五町」「作州津山元魚町 治兵衛」

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 与北茶堂に祀っていた十一面観音さんは、いまは土器町の宝光寺にあります。お訪ねしたとき、ちょうど行事の準備のため木の剪定などが行われていました。

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 さぬき三十三観音霊場、第二十七番 寶光寺(ほうこうじ)。立派なお寺です。

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 屋根もかっこいい。ご住職様は終始にこやかで、お忙しい中とても親切にしてくださり、感謝感激しました。

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 十一面観音様です。
 ご住職様のお話によると、与北の茶堂にあったという説と、川から見つかったという説とがあるそうです。お寺では、川の観音様として人々の尊崇を集めているそうです。川が氾濫しませんようにとお願いしたようです。昔は土器川がよく氾濫したそうですと語っておられました。土器川は天井川で、実は私が小さいころ、一度だけ床下浸水がありました。いまは、治水が行き届いていて全くそんなことは起きていません。
 先ほどの2つの説ですが、ご住職様のお話では、ただ2つの説が伝わるというだけで、両方とも正しいのかもしれないし、その場合の関連も分かっていません。『与北町史』は、善通寺市による調査で、台座の文字から与北の茶堂にあった仏像であることが確認されたといいます。実際のところ、どうなんでしょうか。謎のままでもいいように思います。なお、撮影とブログ掲載の許可はいただきました。ご住職様には、いろいろとご親切にしていただき、本当にありがとうございました。


参考:高松市・渋柿地蔵・・・付近はかつて香東川の支流が流れていて、洪水がなくなりますようにと祈ったお地蔵様。川の観音様と同じような経緯です。



  1. 2014/09/21(日) 07:54:12|
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Author:犬の知人
丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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