どこいっきょん?

岡山・香川の史跡を中心に、マニアックに迫ります。

高松市埋蔵文化財センター体験学習

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 高松市埋蔵文化財センターで和同開珎(枝銭)と銅鏡を作りました。本当は石や粘土でしょうが、耐熱シリコンの鋳型で作ります。タルクという白い粉をつけて、くっつかないようにします。

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 金属を溶かします。銅やスズではないのですが、それっぽいものを使います。あっという間に溶けます。

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 溶けた金属を注ぐ瞬間が一番、緊張します。鏡の方に入れ過ぎて、和同開珎の方が少なくなってしまいました・・・。このまま5分待ちます。

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 その間、隣の展示室で、今回作る実物大鏡の本物などを見学。左端のが5.4㎝という小さいもので、祭祀用と考えられています。居石(おりいし)遺跡は、市内の道路建設で発掘されたもので、鏡は古墳時代前期のものと考えられています。仿製鏡(ぼうせいきょう)、つまり、中国の鏡を手本にした国産です(輸入されたものは舶載鏡「はくさいきょう」といいます)。

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 完成したものです。和同開珎の枝銭(えだぜに)は、大阪の難波宮跡から発掘されています。1個、ポロッと取れてしまいましたが、1つは取ってみようと思っていたので、ハンドパワーですっという感じでした。
 和同開珎は、「開珍」か、「開寶(宝=ほう)」かという「珍寶論争」というのがありますが、いまは「開珍(かいちん)」説が有力です。中国・唐の「開元通宝」がモデルといわれていますが、「開元通宝」は上下右左に読みますが、「和同開珎」もそうなら、「和開同珎」と読むことになります。逆に、中国の「開元通宝」は「開通元宝」と右回りに読む説があります。ワケが分からなくなりそうです。
 日本では女帝・元明天皇の708年、武蔵の国から和銅(質のよい銅)が産出されたことから作られ、年号も和銅元年となりました。なのに「和銅開珎」ではない!!

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 鏡の裏側です。けっこう磨きました。本当の青銅(銅とスズの合金)であっても、こんな感じです。博物館で見るやつは錆びて緑色になっています。
 仿製鏡といえば、卑弥呼が使いを送った239年の魏の年号「景初三年」が記されたものを含む、三角縁神獣鏡が、中国では見られないため仿製鏡ではないか、という論争が有名です(「景初四年」鏡の存在も、魏の年号・景初が三年までなので、物議を醸しています)。

 それにしても、高松市埋蔵文化財センターはお勧めです。他の市町村の文化財の展示や、文化的行事もけっこう充実しており、文化の香り高い香川県をぜひ訪ねてください。




 
  1. 2012/10/29(月) 21:41:29|
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Author:犬の知人
丸亀で生まれて、いまは高松の住人。2・3歳のころ見たマリンコングや七色仮面を覚えている。高校生の頃に使ったある参考書の臭いをありありと覚えている。etc.・・・記憶が残るほうなので、郷愁を感じるものが好きである。

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